日が暮れる。あまりにも神々しい。
夕日を浴びる男たち。
基本、男は清原か松中。
それが集まってこんな風景となる。
左の少年は右の少年に問いかける。
「みんなな、神様のためやって言ってるけど、
米撒いて、やりまわしきめてよろこんでるだけやん」と。
生まれも育ちも大阪ながらはじめてのだんじりとなったが、
見ておいてよかった。もっと早く見ておけばよかった。
祭りはもちろん混み合っているけれども、
その混雑のいらだちをはるかに超える歓びがある。
遠方の方もこれを見るために泊まりがけで旅行してもいい。本当にすばらしい祭り。
男らしさとは何なのか、かっこいいとは何なのか、
思春期の頃より、軟弱なファッション誌に毒されていた自分が口惜しい。
男は、はっぴに足袋にねじり鉢巻き。
髪型はキリリと短く、まゆげも整える。
男で長髪などもってのほか、
本当の男になるためには髪を切らなくてはなるまい。
ああ、岸和田に生まれたかった。