2013年1月14日月曜日

どやどや



ついに待ちに待ったどやどやの日!もう半年前からこの日を待ち焦がれていた。

どやどやとは約1000年の歴史を持つ四天王寺で開かれる祭り。日本三大奇祭のひとつ。日本三大奇祭って何個あんねん!という指摘はさておき、どやどやとは何か。写真とともに説明をしていこう。

東からやってきたのは、赤組。元は四天王寺の東にある阿倍野村の漁師たちが赤組で、西にある生野村の白ふんどしの百姓たちが白組であった。現在は、四天王寺にかかわりがある四天王寺羽曳丘中学と高校、それに仏教系の名門清風高校の生徒たちがふんどしをまとって祭りを引き継いでいる。まずやってきたのは四天王寺羽曳が丘中学校と高校。



引率の教師もおなじくふんどし姿だ。







四天王寺羽曳丘中高のどやどやが終わったあとは、今日のトリ、清風高校のどやどやが始まった。
四天王寺羽曳丘は進学校だが、清風は体操の西川・池谷など数多くの
五輪選手を輩出しているだけあって生徒の気合と体格が違う。



気合いが入っているが、体は正直だ。けつがさむそうである。

撮っている後ろから「わっ、高木ふんどしやで!高木こっちみろや」と声がする。
声の主はどやどやに参加していない学ラン姿の清風高校の生徒たち。
高木は赤いふんどし姿で「おまえら殺すぞ!」と大声で叫ぶ。
寒さと腹立ちからそう叫びたくなる高木の気持ちもわからなくもない。



いざ、舞台の六時堂へ。容赦なく水をぶっかけられる生徒たち。
これは、精神修養のためではなく、男たちがもみ合い摩擦によっておこる火傷を防ぐため。



赤組と白組に別れ、いざ勝負。
ぶっかけられた水は水蒸気になるほどの熱気である。




押し合いへしあい、魔よけの札をとりあう。



多くとった方が勝利。教師たちも生徒を煽りに煽る。
勝利した方には豊作や大漁が約束されたという。








勝利したのは白組。




どやどやが終わり帰る生徒たち。ぜひ、ウォーリーをさがしてほしい。



どやどやが終わったあと。お堂の床はびしょぬれであった。


どやどや取材を終えて帰る清風高校放送部。どやどやのたくましい生徒たちに比べるともの哀しいものがある。

「今日雨でどやどやが中止と思って眠れなかったぁ~ん」とゲイのお兄さんが言っていたことだけ、
付け加え、また来年のどやどやを楽しみにして筆を置く。