2013年5月3日金曜日

伊弉諾神宮の神秘

伊弉諾神宮へと足を運ぶ。
イザナギ神宮、淡路国の一宮。
洗練された京、大阪の神社にはない無骨な力。
伊勢、出雲に近い、古代神道の原始的な趣を感じる。




境内にある「夫婦楠」なるご神木。
二股にわれた楠の写真を上下反転してみた。
前日、ああいうところにいったからか、どうも股にみえてしまったのであった。

その夫婦楠には熱心なボランティアのおじさんがいて、
いろいろとガイドをしてくれる。

淡路島というのは非常に神話にゆかりの深い場所。
イザナギとイザナミが交り、国を生む。
まず生んだのが淡路島。次に四国と生んで、最後に本州を生んだ。

それから、アマテラス、ツクヨミ、スサノオなどたくさんの神を生んで、
イザナギはアマテラスに国土の運営を任せて、ここ伊弉諾神宮に隠居した。

さらに、とてもおもしろいこと。
それは、伊弉諾神宮と伊勢神宮の緯度が全く同じ。

北西:出雲大社 
南西:高千穂神社 
北東:諏訪大社 
南東:熊野那智大社 

夏至には、諏訪大社から日が上り、高千穂神社に日が沈む。
冬至には、熊野那智大社から日が上り。出雲大社に日が沈む。

千年以上前の神社建立時に方位を測ることなどできたのだろうか、
偶然の一致か、だとするとできすぎている。
その神秘にそわそわと鳥肌が立つ。

すると、ガイドのケータイがなる。

「すいません、うちのイザナミから」と電話をとり
「ほな7時にローソンでええがな」と神秘性のない会話

鳥肌は少し収まったものの、伊弉諾神宮は霊感あふれる素晴らしい神社であった。

関西以外の人には淡路島はあまり知られていないかもしれないが、
海あり、山あり、神あり、そして、エロありで、とてもいいところなのである。
もちろん、飯もうまい。海の幸はもちろん、タマネギの全国的産地でもある。

そこに漂う独特の田舎らしさ。
豊かで、おおらかで、どこかアホな感じ。
和歌山、四国、九州など、関西の気候風土の似ているところを旅したが、
この感じは淡路島にしかない。こういう風土がパラダイスを生んだのであろうか。
大阪、神戸からもアクセスがよく、2泊3日ぐらいで旅して欲しいものである。
そして淡路島に来たならば、伊弉諾神宮と、UFO神社にはぜひ足を運んでほしい。
今回は紹介しきれなかったが「むちうち観音」こと100mの謎の大仏も必見。
なぜぼくが必死に淡路島をPRしているかというと、
ぼくは淡路島のクォーター、つまり、祖母が淡路島出身なのであった。


以下、伊弉諾神宮の位置を解説したサイトと図。
興味ある方はぜひ。
http://www.geocities.jp/yasuko8787/0-0-1tizu1-1.htm