2013年7月13日土曜日

BOA DRUM 91

こういうこと袋は渡す前にわかるように伝えろよ。
袋をもらった後に袋にこんなん書いてても意味ないやんけ。
しかも、こんな意味のない表記を印刷するために
インク使うってのがまた環境に負荷かけてるやんと袋にツッコミを入れながら
ただいま京都を過ぎたところ。新幹線で東京に向かう。

難波での三宅洋平選挙フェスの後、音楽フェスへ。
千葉・幕張メッセで行なわれるFREEDOMMUNEに向かう。

FREEDOMMUNEでぼくが宇宙一大好きなボアダムスのライブがある。
 『BOADRUM 91』 
91のドラムのパフォーマンス。

今までボアダムスのライブを十数回見てきたけれどもBOADRUMはまだ見た事がない。
それは、


77 DRUM in NY
88 DRUM  in LA
111 DRUM in Australia

とすべて海外で行なわれてきたから。今回は日本で初のBOADRUM 
これを見逃すと次にいつ日本で見れるかわかったものじゃない。
それこそ数年に1度日本で見られる日食を見に行くような気持ちで
FREEDOMMUNEへ向かう。

BOADRUM91 は 7/13 7:13 スタート。
6:30に海浜幕張駅に到着。会場に向う群衆についていく。
バレーボール6球入りバッグを担いだ女子高生がいて
「あー、こんなコがFREEDOMMUNEに行くのか。なんてハイセンスな女子高生なんだ」と思っていたが、到着したのはEXILEのライブ会場。
 幕張メッセっていろんな会場があるのね、やばい、やばいよ。遅れちゃうよ。
これ目当てにわざわざ大阪から来たのに、と焦りながらも、
7:00ちょうどに会場着。そして、ステージへ。








まだ始まっていなかった。間に合った。
91のドラムにはすべて布が被さっている。
神聖な儀式の前のようなどこか厳かな雰囲気が漂っていた。
ドラムは以下の図のように配置されている。



http://www.dommune.com/freedommunezero2013/upload/news/ahjiecge.jpg







会場には#53 ピカちゃん



#28 せいじくん(黄色いTシャツ) 
せいじくんはオーストラリアまで 111 DRUM を叩きにいった筋金入り



わ!#58 浅野忠信(これ本人)
など友だちやら知ってる人やらが十数人。








7:13 きっかりに始まった。
無音状態から1人目「ドンヅドドン」
そこに2人目が同じリズムを重ねる。
91人のドラマーが一人ずつ、順番にリズムを重ねていく。
91番目のドラマ―、Brian Chippendale (ぼくの大好きなLightning Boltのドラマ―)が
叩き終わると、おたけびとともに次は場面を変わりシンバルを叩きだす。
シンバルも円の中心から外側へとのように順番に叩くものだから、
音というか、音に形を変えた「かまいたち」のような疾風が場内を吹き抜ける。
さらに、「ざわざわざわ」とシンバル優しく撫でて波の音を表現する。
ドラムのあるサークルが島になり、島の360度から波が打ち寄せるよう。
今度は、91人がランダムにスティック同士をたたく。
ジャングルのあちらこちらで鳥や猿が木をつついているよう。



この空間でいろいろなものを創造していた。
以下、ぼくが作っていると思ったもの

波 風 森 樹 ジャングル 鳥 魚 水 
石ころ 大阪 工業地帯 宇宙 光 星 太陽 命 

コンクリートで囲まれた灰色の無機質な空間に
様々な生命のサンプルをつくっていった。





#9 シゲちゃん  1000人太鼓より楽しかったなあ(笑)と





#28 せいじ 今日はオーストラリアに持っていったシンバルを思い切りたたきたかったのよ

せいじ(4歳児)もライブを見てテンションあがってしまって
#28 せいじのドラムを叩く


これは、決してCD DVDなどを鑑賞しても追体験が不可能なもの。
アーティストのパフォーマンスはCDとは全然違う、といった類いのライブ体験でもなく、
ひとつの新しい「経験」をしたというべきか。

こう言葉にしたところでよさの10分の1も
伝わっていないような気がするのである。音楽好きには一度は体験してほしいライブ。

すごく感覚的だけども
ライブの終わった後の感じが、『火の鳥』の読後感に似ていた。