2013年6月30日日曜日

行き場のない野球部

そう、都会には野球部の行き場はない。
水から出てしまった魚のようだった。 @東梅田

さわだ

さわだが結婚した。
さわだは高1の時の出席番号がぼくのすぐ後ろだった。
そこから仲がいい。
部活も一緒で、硬式テニス部でダブルスも組んでいた。
趣味も似ていて、共に洋楽からHR&HMに目覚めてCDの貸し合いをしていた。
ぼくとさわだを含め金のないメタルキッズ4人は、
スラッシュ四天王の音源を全部集めようと共同戦線を張った。
各担当は全アルバムはもちろん、シングルからブートレグまでを買い、
貸しあうという約束をした。
さわだの担当はメガデスで、ぼくの担当はアンスラックス、
今日も結婚式に来ていたあぶがスレイヤー、石井がメタリカだった。
アンスラックスは平均より遅めで結婚し、
メガデスはようやく結婚し、
スレイヤーはいまだ結婚の気配ものなく、
メタリカは行方がわからない。

学部は違ったが大学も同じ、頻繁にあうわけでもないが
久しぶりに会っても、ずっと会っていたような、気心の知れた仲であった。






そんなさわだが結婚した。ずっと結婚しないだろうと思っていたので驚いた。
(後で話すと、さわだのお母さんも同じように思っていた)
さわだはトム・クルーズに似ていて男前なのだが、
勝手気ままなのと、女にあんまり興味がないのと
サーフィンにどっぷりとはまっていて、生活の何よりもサーフィンを優先していたので、
結婚はないだろうと思っていた。
新婦は同じ職場、サーフィンという同じ趣味。
だから、さわだが結婚できたのだろう。
参列者はサーファーばかりでとても色が黒い。
参列者の肌の色を平均すると、ライトブラウンぐらいであったろうか。


さわだが式の最後に父にプレゼントを渡した。
袋からうっすらと中身が透けていた。本だった。
さわだらしいプレゼントだった。
さわだは高1から読書が趣味だったことを思い出した。
趣味が読書と聞いた時、「読書が趣味なんて暗いやつだ」と思った自分を思い出した。
今ではぼくも読書が第一の趣味。高校から本を読んでおけばよかったとつくづく思う。







長い付き合いなのと、結婚式が久しぶりなのとで、
要所要所で半泣きになる感慨深い式だった。

おめでとう、さわだ、お幸せに。
サーフィンしすぎて嫁さんに怒られぬように。

2013年6月29日土曜日

セルフ市 その2

特によかったのはハルキのファミコン屋。
「マイクタイソンパンチアウト」「マッピー」「アイスクライマー」
「キン肉マンタッグトーナメント」などセレクトが素晴らしい。
やり出したら止まらない。自分の出店も忘れてしまう。


もう1つ、神田キョクリの中国物産店。
著作権侵害もさることながら、デザインもヤバい。
他にも、演歌歌手バッジや、中国製コンドームなどすばらしい品揃え。




ぼくは家のガラクタを売ったり「写真・プリント・悪口」をしたり。

この日のベストはこれ。
「実家出ろ」






この日のMVPは「MCみかん」
フリースタイルラップを得意とする。

午前中、普通の髪型で来たみかんに
「今日ステージ空いてるからラップ頼むわ」と言うと
「一旦家に戻ります」と帰ってきたらこの頭。
「バックの音楽誰かお願いします」とミュージシャンを引き連れて
意気揚々とステージに立った。

しかし、言葉が全く出てこない。

そう、それは、ぼくが彼の言葉を破壊したからでもある。
ぼくはMCバトルで以前、彼に完勝したのだ。

5月末のセルフ市の打ち上げでぼくはみかんと戦った。

「この腐った世の中におれは中指を突っ立てる」

などとリズムと勢いはいいが中身のない反体制的なことばかり歌うので

「現実に反対ばっかりしてないで 
 もっと現実をみろ 持てないから社会に反対してかっこいいフリしてるんだろ
 マイク握るより自分のちんこを握るのがお似合いだぜ この童貞野郎」

と彼は童貞ではないのだが 童貞っぽいので
あれこれ歌って圧勝した。
完膚なきまでにたたきのめしたといっていいだろう。

バトルの後、かなり落ち込む彼をまるでテニスで敗者に声をかけるように
「反対ばっかりするのは簡単なんだよ
 問題はそこから作りだすことなんだよ
 新しいものをつくって今の既存のものを壊すんだよ」

と語ると、彼も感銘を受けたようで何か、作り出そうと思い始めたようだ。
そして、今回ステージに立った。

しかし、いつも反社会的なことをメッセージとしていた彼は
新しいものが出てこなかった・・・
そういう自分が悔しかったようだ。
失意のまま、ステージを降り、3万円だけ持ってバンコクへ旅立った。

帰ってきてからどんなライムを畳み込んでくるのか、
みかんとの再会が楽しみだ。



余談だが
いつも言葉に接し、時にはレトリックや韻をふんだりと
言葉を上手に扱うことに長けているコピーライターはラップバトルに強いかもしれない。
今度、コピーライターでフリースタイルラップしたい、いや、やろう、やる。

セルフ市 その1


今日はセルフ市。いつものセルフ祭と違って出店メインのイベントなどで
誰もが出店しやすいようにいつもの気持ち悪さは抑えめでいったが
この商店街がそうさせるのか、気持ち悪い人は自然と出てくる。





Tシャツ、人形、ちんちん、豆腐、植物と鉢のセットなど、
手作りのよい品が並ぶ。

さらに、いつもは絵を描いているサモアが今回は地元淡路島の名産の
タマネギを売ったりといつもと違うセルフ市。


ただのフリマと違って手作りで何かを作っている人に
特に出店してほしかったので、そういう人が集まってくれて非常によかった。

2013年6月28日金曜日

通天閣歌謡劇場

通天閣地下劇場が6月中に閉まるということで、駆けつけやってきた。
今日は、通天閣歌謡劇場最終公演。演歌歌手が二十名が出演する。
やってきたときはちょうど1部が終わったところ。
立ち去る客をちょうど出演者が見送りしているところであった。





2部が始まる。
歌っているのは「人情酒場 野色ひとみ」
夕日を模したシンプルなバックとカラオケをバックに歌う。
生演奏でないのが残念だが歌は上手だ。
二十組も見れて1500円だから贅沢は言えない。






テープがたくさん飛び

出演者に絡み付く

そしてまた歌う。



二部前半のトリ、「通天閣平成の歌姫 奈美京子」。

テープが飛び

テープが飛ぶ。

最後はタテ乗りだ。

通天閣歌謡劇場は場所を変えて、
ちょうどこの日の朝、別の場所で存続できることが決定した。

また、行くかといわれると微妙ではあるが、
演歌が心に染みるようにもなってきた今日この頃。

2013年6月27日木曜日

精力をつける男

薬局から出てきたばかりの男が信号待ちの間に
マムシドリンク3本入りのパッケージを開けた。




そして、一気に飲む。


もう一本、飲む。

さらに交差点を渡ったところでもう一本飲んだ。
三本パックをすべて飲み干したわけである。

精力をかなりつけた彼がどこにいくのかは想像に任せることにする。 @難波





2013年6月26日水曜日

線路沿い寝

線路は阪堺電車の阪堺線
路面電車で交通量は多くはない、けれども・・・線路沿いって! @恵比須町


2013年6月25日火曜日

たまにはカメラ論

カメラを買い替えた。
写真展が終わった5月31日にちょうどなくしてしまったのである。
そこからこの日まで1ヶ月弱、iPhone 5で撮っていた。
iPhone 5は4と比べると格段の進歩。
画質もきれいで、何よりシャッターを切るのが早くなった。
しかし、やっぱりズームはしづらく、ズームをすると画質は荒れる。

ああだこうだとカメラを悩んでいた。
いっそ今はやりの20倍の光学ズームのできる機種にしようか、
単焦点の高級カメラに移行しようかなどと悩んだけれども結局これにした。
ずっと使っているPowershot Gシリーズにした。
G9→ G10→ G12、そしてG15

Gシリーズを選んだ理由は

・ズームがある
・ズームが速い
・フォーカスが速い
・コンパクト
・絵がきれい

のバランスがいちばん撮れているのと、使い慣れているのとで。

ぼくの写真のスタンスは
「瞬間を逃す事なくなるべく綺麗に撮る」
もし軽くて小さいのなら、一眼レフを持っていたいけど、
重いのと、カメラが大きいと被写体に感づかれるので、
ここがいちばんの落ち着きどころ。
Power shot S110 にしようかとも思ったが、Gシリーズの方が頑丈そうなのでやめた。
カメラはいつもすぐに取り出せるようにカバンやポケットに裸のまま入れているので
頑丈さも必要なのである。

早速使ってみると、G12にあったバリアングルはないけれど
その分、コンパクトになってポケットに入る大きさになっている。
液晶がとてもクリアできれいになって、いい写真を撮っている気になる。
ボケ味もよくなった。

というわけでこれからどんどん撮っていく。
6月はあまり写真を撮っていなかったなあ

カメラを持たずに街を歩くのは、財布の中の現金が少ないような、
心もとなさがあるのである。

2013年6月24日月曜日

警察犬の散歩

捜査なのか、犬の散歩なのか。
犬がしたうんこはちゃんと拾うのだろうか。 @新世界

なんばスリープス

なんばパークスで寝てる人々





寝息にあわせ新聞が上下していた。

2013年6月14日金曜日

大阪の大きな正面

はじめてきたグランフロント大阪。
大阪北部出身ながら、
大阪ディープサウスの魅力にどっぷりとはまってしまい、
キタは小綺麗でおもしろくないとここしばらく思っていたが、
グランフロント、なかなかいいじゃないか。
ケチな大阪人がこんな一等地によくもまあ広い空間を残せたものだとしみじみ思う。


西側に建物が少なく、空が大きく夕日もみやすい。
いいじゃないか、グランフロント大阪。

2013年6月9日日曜日

ベガ

ある男の頭に卵を叩きつけた。それは彼の要望からであった。






彼の名はベガ。またの名をフナショー。
現代アーティストである。
今日はいちばギャラリーにて彼の個展のクロージングパーティ。
ヒゲダンスをかけながらこの踊りをすると無になって気持ちがいいそうだ。
今回は、そこにタマゴ、水、熱いおでん、などをかけるという催し。
すべて彼自身が企画した。ド変態である。

2013年6月7日金曜日

先輩から上司へ

東京コピーライターズクラブ(以下TCC)の総会にやってきた。
ここ5年ほど幹事をしている。
今日も総会後のパーティの司会およびクイズ制作役、
つまり道化役として大阪からやってきた。

今回はぼくにとっていつもと違う総会であった。
それはぼくが手がけた新世界市場のポスターから受賞者が出た事。
写真で立っている後輩永井史子が生田綿店のポスターで受賞したのである。


説明を追加







以上の5点が受賞作。
コピーライターの永井がああでもない、こうでもないとコピーをやりとりして
結果できたのが、これ。300本以上、彼女はコピーを書いた中の5本。

ビジュアルは手芸屋ということで、実際に印刷したポスターに布を縫い付けた。
これは、デザイナーの河野愛のアイデア。
そして、写真は誰かに撮ってもらうお金もないということで、ぼくが撮った。

「コピーに初めてちゃんと向き合えました。
 向きあえば向き合うほどおもしろいということがわかりました」と
涙が出そうなうれしいことば。彼女は少しのアドバイスでそれをすぐに理解し、
きちんとコピーに反映してきた。制作当時まだ2年目という末恐ろしい後輩である。

先輩として後輩を祝福するというより、上司として部下を祝福する、
そんな気持ちになった今回のこと。







総会の後はパーティへ。
そして作ったクイズはこんな感じ。

正解はA 


Aの人もきっと役員になるだろう偉い人。
うちの会社の偉い人、若い頃は個性的。
個性的な顔ということに限れば、ぼくも役員候補であるかもしれない。

速度と睡眠の関係

寝てる人を大量捕獲。
それにしても新幹線の乗客はほとんどが寝ている。
かくいう私も8割の確率で寝てしまう。
たしかイロコイ族かなにかの格言で
「人間は馬以上の速度で移動すると魂をおいていってしまう」と聞いた事がある。
魂を置いていかぬために眠るのであろうか。 

2013年6月4日火曜日

バイク便部長

弊社の下のとってつけたような緑地にて、直射日光下で読書をする人がいる。
バイク便の人かと思えば、先輩。
こうみえて先輩は部下10名ほどを束ねる部長である。  @堂島