2014年7月31日木曜日

何もないけど何かある

本日は大野の市街地を散策。雑草を駆除する姿も絵になる場所である。 (錦町)


梅干しとプリウス。よりエコである。よりハイブリッドである。 (春日)



大野城に上る。天守閣に陳列されていたファンシーな兜。当時のものである。
速さの象徴として「うさぎ」をつけたそうである。もえー (城町)


  大野にはまったくなかったエロの気配がガレージの奥にあった。 (錦町)


御清水(ごしょうすい)と呼ばれる、湧き水が涌く場所へ。
小さなエビが泳いでおり、石にコケが生えている。
ここの水は本当にうまい。今まで飲んだ水でもっともおいしいかも。
この水辺で昼寝をする。
水の流れる音が聞こえ、冷たい水を含んだ涼しい風が体をなでる。至福の時であった。



カスタムメイドの自転車に乗るキッズを発見。 (城町)



写真を撮っているとキッズたちに話しかけられる。


愛車を撮影させてもらう。
ハンドルもさることながら、リアシート、
さらにはリアのホイールにある円を描いた反射板にも注目である。



キッズたちはネズミ花火で遊びはじめた。



それを石に閉じ込めてまた火をつける。

この後は爆竹へとエスカレート。
やってることはだいたい似ている。

この後「セックスしたことあるか?」「アナルセックスはしたことあるか?」
と質問攻めにあう。少年の質問をきちんとうけとめてあげようと丁寧に答えていると、
明らかに、少年たちが興奮してきているのがわかったので、話を切り上げ退散する。

大野の旅はこれにて終了。帰路につく。

大野には、何もないけど、何かある。
その何かはすぐにはわからないのだけれども、ゆっくりとその存在に近づいていく。
大野の水が体全体に行き渡ってわかってくるのだろうか。
水に何か含まれているかのような、不思議で清らかな場所であった。

2014年7月30日水曜日

哀しい九頭竜

大野市街地から山間部へ移動する。滝のような崖崩れ。
こうやって川はできていくのだろうか。


九頭竜湖へ。名前の通り、龍が住んでそうである。


龍の巣のようである。


面谷(おもたに)鉱山に行きたかったが崖崩れにより通行止め



この橋の先が面谷鉱山である。


穴馬総社。人気のない神社。


社の由来はダムに沈んだいくつかの神社をここにまとめているとのこと。
ここもダムに沈んでしまったのか。
九頭竜湖は九頭竜川をせき止めてできたダム湖だった。
昨日の麻那姫湖といい、大野のまわりは山とダムに囲まれている。




総社前には広場が広がっている。


車に近づくと服を急いで着る女のシルエットが見えた。
ヤっていたようである。平日の午前10時半からである。





とうもろこしが大根を持っている。


和泉地区にて篠笛を体験。高貴なおばさんにマンツーマンのレッスンを受ける。
3時間あれば篠笛の制作もできたのではあるが、
時間がなかったためレッスンだけに終ってしまった。
3000円で3万円相当の篠笛が制作できる。時給およそ9000円!
次は必ず笛を作りに来よう。

2014年7月29日火曜日

大野へ

単線の列車が山間部を抜けて行く。

平野を走り、山を抜け、走ること1時間



やってきたのは福井県大野市

駅では列車を待つ女子高生が寝ている。



ホテルにチェックインをして、レンタカーを借り、山道を抜けて


宝慶寺(ほうきょうじ)に到着。
曹洞宗の第二道場である。坐禅体験ができると知ってやってきた。
道場で30分坐禅をする。
道場の写真を撮れなかったのだけれどもとても素晴らしかった。

坐禅の後は、30分禅の教えについてレクチャーを
坐禅というのは、自分の位置を確認すること。
体と心のずれを治すこと。
焦ったり、忙しかったり、ぼーっとしすぎたりすると、
体と心がずれる。それを坐禅によって治すのだ。
心のストレッチといえようか。

興味深かったのは、禅の考えにおいては涅槃はないということ。
日々の生活をしっかりとすることが涅槃だという考え。
ついつい涅槃というのは、
苦行や一人で旅の果ての瞑想によって得るものだと思っていたが、
禅はそういったものは独りよがりになりがちだといって否定する。
日常生活の中で心の平穏を得ようとする禅は
サラリーマンや主婦など日々のルーティーンから離れることのできない
人間には向いているのかもしれない。



麻那姫湖へと移動する。人気のまったくない場所で、
龍神の怒りを静めるために川に身を投げた麻那姫の像がきんきらきんに輝いてる。




ダムを見下ろす悲しい物置。



山に思いっきり山影



麻那姫湖という名前に惹かれてやってきたのに、
ここは真名川ダムによってできた人造湖だった。
麻那姫が身を投げた場所も今やダムの底である。
ダムの建造は龍神を怒らせたに違いない。
でも、龍神は人間の手によってコンクリートの下に固められてしまった。
その怒りが、コンクリートの隙間から少しだけ吹き出ているようだった。




里に下りる。里芋の大きな葉が夕陽をあびている。
大野の里芋は非常にうまいらしい。




中心部の七間通りには人がだれもいない。



信号の光の色がこれだけ出るほどに、大野は暗く、夜は早い。


宝慶寺でもらった禅の指南書を読みながらホテルでまた坐禅。

以下のサイトに本と全く同じ内容が載っていたので
興味のある方はぜひ。とてもわかりやすくおすすめです。

http://hokyoji.jp/zazen01

2014年7月28日月曜日

案内を待つ

さわやかな夏の朝から繁華街の真ん中で寝てる人



寝てるのは風俗無料案内所の前なのである。 

案内を待っているのだろうか、酔いつぶれたのだろうか。
それにしても白とピンクと汚れが目立ちそうな服ながら
服は全く汚れていない。寝て間もないのか、寝相がいいのか。(五反田)

2014年7月27日日曜日

撞舞

ペットボトルを置いたことを忘れたまま車をよく走らせてしまうよねってことで
茨城県龍ケ崎市にやってきました。(佐貫町)



遠路はるばるどうして竜ヶ崎にやってきたかというと、
関東三大奇祭の1つ「撞舞(つくまい)」を見るためである。

駅もお祭りモードである。


JR佐貫駅から関東鉄道竜ヶ崎線で龍ヶ崎駅へ

マスコットキャラは撞舞のキャラ。



車内のあちこちに無造作に貼られている。

龍ヶ崎に到着。龍ヶ崎なのか竜ヶ崎なのか、
芥川龍之介なのか芥川竜之介なのか、
坂本龍馬なのか坂本竜馬なのか、はっきりしてほしい。



市のメインストリートはまだ祭りの前。






駅から徒歩30分で撞舞の会場に到着。
撞舞の前に様々な催し物が行われている。
西日本ではあまり見ない素朴な踊りと素朴な音。

音は小さいけれど、おじいちゃんは鼓を叩く。



「まいりゅう」がいたので写真を撮ってもらう。


祭りを見ようと人が集まってきた。ほとんどは地元の人だ。
それは、自転車のヘルメットだよ、おじいちゃん。

 トイレのマークも斜めになると飛んでいるようである。



これが撞舞の舞台。上の写真、棒が白い方が龍の腹、緑の方は龍の背を表している。



人が集まってきた。

カメラマンもスタンバイOK


おばあちゃんのパーマもばっちり


紋付袴にストローハットという氏子がやってきた。




撞舞の主役「舞男」だ。かっこいい。


後ろ姿もかっこいい。


撞舞が始まる。



囃子にあわせて舞男が一人上り、

二人上り、

上りきる。5階建てほどの高さ、命綱などない。下にクッションなどもない。


弓矢を下から糸で上げて


弓を射る。



また弓を射る。東西南北に矢を放ち、拾った人には幸福が訪れる。
昔は、本当の矢を打っていて屋根に矢が刺さった家は幸福になったのだとか。


そのあとは逆立ち。


急に囃子のリズムが早くなる。
舞男がロープをすべっていく。途中手を話し腹だけで滑って行く。


バランスを崩したのかと思うほどに突然止まって、ぐるんぐるんと大回転


逆さ吊りになりうちわを出して決めポーズ。


一本の縄尾を頼りにもとへと戻る。


囃子にあわせて滑り落ちてきて



撞舞は終了する。舞男たちに盛大な拍手が送られる。




日は落ちて、別の儀式へと移る。
神輿の周りを馬がぐるぐると数周回った後

「うまー!」といいながら若者が走る。


後に続いて馬が来る。


また「うまー!」と叫ぶ。500mほどの道を3往復


ぜえぜえと息をたてる人。



つぎは獅子舞が走る。
「部活よりぜんぜんしんでぇー」と若者たち。


獅子舞が各家を回りはじめたところで龍ヶ崎を後にする。

自身が馴染みのない関東の田舎の素朴なあたたかみ。
とてもほっとする奇祭であった。



興味がある方はこちらの動画をぜひ。