2016年9月30日金曜日

UNKNOWN ASIA / UNKNOWN OSAKA

アジア各国から新進気鋭のアーティストが集い、作品を展示するアートフェア
UNKNOWN ASIA.


なんだかありがたいことに審査員に選んでもらった。
180ものアーティストが出展し、作品がところ狭しと並んでいる。
そこから数時間で自身のNo.1を選ばなくてはならない。





特に目をひいたのが極彩色の異世界。
パッと見てみるとラフでチープな印象を受けるが
よく見るとひとつひとつも 丁寧に作られている。
映像作品もおもしろい。
もしもっと前に知っていたら三戸なつめのPVを頼んだであろう。



さらに、本人がこれである。 
Natasha Gabriella Tontey 

インドネシアのアーティストだ。

いろいろ悩んだのだけれども、ほうっておけない作品と
本人のすごさと、何よりいちばん友だちになりたいなと思ったので
ぼくはこの人に日下慶太賞をあげた。


グランプリは、同じくインドネシアのイラストレーター ケンドラー。
横尾忠則、宇野亜喜良、田名網敬一などの日本のイラストレーターと、
はっぴいえんど、山下達郎など日本の70年代に精通していて、
そういった音楽的素養から素晴らしいイラストを書いていた。
サイケデリックで、土着的でありながら、洗練されている。
 インドネシアは本当に力があった。 


審査員賞のごほうびはUNKNOWN OSAKAをご案内ってことで我らがアジト、
ピカスペースへインドネシア人ご一行をつれていく。
ここはナターシャのツボだろうと思ったらドンピシャ。
カオスな内装にナターシャはいたく感動したよう。

グランプリのケンドラー他、インドネシア、台湾、日本、
いろんな国のアーティストが集まった愉快な夜。

帰りにスーパー玉出へ連れていく。
ナターシャは終始興奮していた。
店員がいるのを目もくれず、みんなで記念写真を撮ろうと
ナターシャは缶詰を三脚のようにしてカメラをセットした。

インドネシア、台湾、鹿児島の愉快なアジアの仲間たちはOSAKAを去っていた。


アジアのアートなど門外漢で、「え、おれでいいの?」と思ったけれども
審査員をさせてもらってとてもためになった。知らない世界の扉が開いてよかった。
 
アーティストたちが国を越えて「あなたの作品どこにあるの?」と
作品を見せ合って生まれる友情の輪はとてもまぶしく、
そこに入れる自分はちょっとしたジェラシーで、
いつか作品を通じて交流したいと、強く思った次第である。

2016年9月25日日曜日

清流の濁り


清流のほとりで、職場の同僚の悪口を次々にあげていき、1人ずつ血祭りにしていった。 ぼくが聞いている間、5人は犠牲になっていた。 (栃尾 天川村 奈良)(

2016年9月23日金曜日

男への注意

女性にはわからないとは思うが、男が用を足す際、ポジションによっては
液体が跳ねて便器からはみ出てしまうためによく「前へ」と促す注意書きがある。
ここは、奈良の吉野近くの食堂であった。

2016年9月21日水曜日

相似

二人とも寝過ごさないことを祈る。 (阪神尼崎駅)

涅槃親父

数々の寝てる人を撮ってきたがこのポーズは初めてみた。
アユタヤの涅槃仏のようである。 位置どる場所もおかしい。  (神田北通 尼崎)

2016年9月18日日曜日

なかよし

最近、新世界市場でよく寝ているペア   (恵美須東 新世界)

2016年9月16日金曜日

ご自由にどうぞ

下校途中の子どもたちがお茶屋に集結している。
試飲のお茶をみんながめいめい飲んでいく。

さらにそれを水筒へ入れている。  
しかし、店員は何も言わずに太っ腹である。
さすがお茶どころ、静岡である。 (本町 藤枝)

山分ける

まとめ買いしかできないボタンを二人で山分けしていた。  (本町 藤枝)

2016年9月11日日曜日

驚きの後部座席

驚きのあまり、急停車してしまった。
初心者なのにやめてほしい。    (薬莱原 加美町)


2016年9月10日土曜日

急いでいる自転車 

自転車が図書館の入口すぐにとめられていた。
何かとても急いでいたのだろうか、
スタンドの角度がその切迫感を助長する。 (大門 加美町) 


楽園のトイレ

りんご園にやってきた。仕事である。 


りんごがたわわになっている。


尿意をもよおし、トイレに行く。


男はアダムで



女はイブ
 濁点がリンゴになっているところにも注目してほしい。
そして、禁断の果実はとてもおいしかった。 (加美町)



停止

老人が杖をつきながら一生懸命歩いていたが、
まるでガソリンが切れたロボットのように突然立ち止まって、
そのまま停止した。(泉区 仙台)

2016年9月9日金曜日

入ってはいけない部屋

新幹線の駅の喫煙場が白い煙で埋まっている。
視覚と嗅覚と味覚で明らかに入ってはいけないサインを感じる。
さすがにこういうのを見るとタバコをやめてよかったと思う。 (名古屋駅)

マイナスイオン

水の音と笛の音、人口の滝とはいえ癒される。 (静岡駅)

失柵


静岡の目抜き通りにもかかわらず、少女の石像がすごいことになっている。



歩道と車道を遮る柵なんだろうけど、一体だれが設計したのか。
もっといいやり方はあっただろうに。  (紺屋町 葵区 静岡)  

2016年9月3日土曜日

一つ星シェフ

マルセイユの暴れん坊寿司屋 いっぺいちゃんがフランスから新世界にやってきた。
日本のホテルでいっぺいちゃんの料理のイベントがあるので、
一緒にイベントをするリオネルというフランス人シェフも連れてきた。

一つ星レストランの料理長リオネルが「今からなんかつくってやるよ」と
ピカスペースのきたなく手狭なキッチンと、スーパー玉出の食材で
パスタをつくってくれたのである。

これがそのパスタだ。
見た目はまったくおいしそうではないが、本当に本当においしかった。
何より、料理の早さに驚いた。


捕われた宇宙人のようになっているのはピカスペースの名物、
ランバダをかければ何があっても必ず踊る森川さん 

そのダンスにフランスからのお客さんもご満悦。
ピカスペース、相変わらず奇跡が起こる場所である。

2016年9月2日金曜日

毎日を丁寧に

コンビニの横の物置でもぞもぞとサラリーマンが動いている。 
立ち小便でもしているのかと思いカメラを撮る準備をすると


どうやら飯を食っている。
コンビニ弁当をコンクリートの片隅で立って食う。
毎日の食事は大切にして生きいこう。(生玉町)