2017年2月25日土曜日

狂気の佐多岬

 所用ありて鹿児島へ。

まだ行ったことのない大隅半島へ行こうと最南端の佐多岬を目指す。
以前の鹿児島行きで見れなかった埋没鳥居を拝むことができた。
1914年の大噴火で埋もれてしまった。
神社のあった黒神村全687戸も同時に埋もれてしまい、
完全な島だった桜島と大隅半島が陸続きになったそうだ。


鹿児島の墓は屋根付きが多い。
今気づいたのだが、火山灰から墓を守るためなのであろう。


桜島を越えて大隅半島へ。
枯れたバナナの木が南国であることを教えてくれる。



ビーチサイドのたこ焼き屋。
地方に行けば行くほど、たこ焼き屋とお好み焼き屋には
「大阪」の名前 が入る比率が高まる。



進行方向右手には帽子のような山が見えてきた。
開聞岳である。向こうの陸地は薩摩半島だ。
桜島が見えなくなったと思いきや、いれかわりで開聞岳が見えてくる。
鹿児島のシーサイドは名山を見ながらドライブできるのがよい。


あと数キロで岬の南端というところでたまらない看板に出くわす。

ラブホテルか、秘宝館か。行かざるを得ない。
日没が迫っていたが、岬の南端行きをやめて脇道に入る。

 細い林道を行く。
ここであっているのかという不安を鎮めるように看板がある。

いよいよあと少し

脇道を行くこと10分、ついに門が現れた。
門がこのスケールだとすると、涅槃城は一体!?
期待が膨らむ。


植木もきれいに整頓されている。


門の中をすすむとすばらしい風景が現れた。
水平線を背景に50メートルはあろうかという大仏が横たわって合掌している。



本殿の横を通る。残念ながら入れなかった。


ついに中心部に到着した。
100台以上は駐車できるほどに駐車場はとても広い。

先ほどの大仏の頭が見える。
より間近で見たいと階段をのぼっていくと
残念ながら大仏のある上部へあがる入口が閉鎖されている。
展示館などの施設も閉まっていた。
どうやら5時までだったようである。
ここまで来たのに残念である。


大仏のある丘から海を見ると絶景が広がっている。


奥に見えるのは開聞岳である。
これこそが涅槃の風景なのかもしれない。  


帰り道、まるで幽霊のように漁村の電柱にかかったLEDが光っている。


イルミネーションを手軽にしたLEDの罪は重い。(佐田岬)

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