2017年8月18日金曜日

大野山大宇宙祭 前日


この日は『大野山 大宇宙祭の前日である。
設営の準備にかかる。
兵庫県猪名川町の大野山(おおやさん)にて
『大野山 大宇宙祭』を開催するのである。

そもそものきっかけは2年前に
大阪北部と兵庫県の県境付近を走る私鉄、
能勢電鉄の主催する「のせでんアートライン」である。
前回は能勢妙見山にUFOを呼んだが、今回は大野山に呼ぶこととなった。

2年前の模様はこちら
http://keitata.blogspot.jp/2015/11/ufo.html

標高が753メートルの大野山。
その山頂付近に天文台とキャンプ場がある。



紫陽花の名所であり、サザエさんのオープニング映像にも登場する。









周囲では大野山が最も高いので360度、景色を見下ろすことができる。
北は綾部と福知山、東には亀岡、西は篠山の山並みが広がる。
南には煌々とした、悪の帝国のような大阪平野が見渡せる。
梅田のビル群からあべのハルカスまでもが見える。






上空には満天の星空。
山頂の猪名川天文台からはいくつか新しい惑星が発見されている。
場所としては完璧だ。「宇宙へヤッホー!大野山大宇宙祭」と題し、

ぼくたちはUFOを呼ぶこととなった。


異変は前日よりあった。
夕暮れ時、北の空で稲光がずっと鳴っていた。
綾部や福知山を直撃しているであろう稲光が光の筋となってくっきりと見える。
まるで稲妻ウォッチングをしているかのようにそれを数十分見ていた。
美しかった。

夜が耽けると、東の空の雲の中で稲光が光っていた。
しかし、その光とは別に、空全体が緑色に光る現象が起きていた。
初めは稲光かと思った。
しかし、東の空の稲妻と違って音はまったく鳴らない。
稲光もどこにも見えない。
ただ空が緑色に光るだけだ。
この光は数時間続いた。

準備は夜中まで続き、雷雨がこっちに来ないかと恐れていたが、
まるで守られているかのように、大野山は静かだった。

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