2017年12月31日日曜日

隙ある風景 2017 ベストテン

いよいよ隙ある風景も2017年最後の投稿。
というわけで最近サボっていた年間ベスト10を発表することにしよう。

第10位 尼崎駅の夕焼け。

夕焼けのさみしさに、さらに人間の哀愁が加わって、
やるせない気持ちになる。
(阪神尼崎)


第9位 文武両道

柔道の道着を着た小学生が算数の本を読みながら歩いていた。
もう絵に書いたような文武両道であった。  
(松崎町 大阪)


 第8位 都会の狩猟採取生活

ゴミ箱からカレーパンを取り出して、ちょうど食べているところである。
(三宮 神戸)


第7位 子持ちの棋士

寝ている子どもを放っておき、ずっとスマホの将棋ゲームをしている父親
(松崎町 大阪)


第6位 北陸の花輪

高い場所に重ねて設置するのが北陸のスタイル。
(片町 福井)


 第5位 狛おっさん

狛犬にジャストフィットのおっさん。台湾からのエントリーである。

(北港 雲林 台湾)

第4位 港町の性欲

四国の端っこ、佐田岬。フェリーターミナルの土産物屋。
客が入れ替わり立ち替わりし、近くで並んでいるにも関わらず
おじさんはずっとエロ本を読んでいる。
1冊では飽き足らず3冊目に突入しているところ。

(三崎 伊方町 愛媛)

第3位 ボーダーの男。

駅のゴミ箱から古紙を回収していた男。服もボーダーならば第1位だった。
(肥後橋駅 大阪)

第2位 大阪の狂った夜

ハロウィンの夜に写真を撮りに行くと、大阪のミナミはもう乱痴気騒ぎ。
警官のコスプレをした若者が派出所にいた。
大阪は元気やな、とうれしくなった瞬間であった。

(戎橋 大阪)


 第1位 トリックフォト

まるで放尿しているように見えた掃除のおばさん
(松崎町 大阪)

今年もあちらこちらの地域の写真を撮ったが大阪が強かった。

『隙ある風景』をご愛読いただきありがとうございます。
2018年もよろしくお願いします。
そして、2018年は写真集を出したいと本気で考えております!

(といいながら、この記事を2018年2月下旬に書いているぼく
 早め早めのアップを心がけます)

2017年12月28日木曜日

忘年会の駅

忘年会シーズンである。駅のベンチで酔っ払ったサラリーマンたち。

 こちらは体が折れるように寝ている。


よだれが出ている。きっと胃でも悪いのだろう。

(地下鉄 天王寺駅)

2017年12月27日水曜日

仕事が終わったサンタクロース

教会の近くの交差点で信号を待っていた男。
きっと普段のサンタクロースに違いない。


睡眠環境

自動販売機がとても眩しそうだが大丈夫だろうか。

(萩之茶屋 大阪)

2017年12月26日火曜日

一部始終








病院でおじさんが着替える一部始終を連続で。











2017年12月25日月曜日

謎のラ


何がとれて、原型はなんだったのだろう。 

(恵美須西 大阪)

大阪の大阪らしいところに虹

大阪に大きな虹が出ていた。
川は土佐堀川。川の左手は中之島。一番手前の道は御堂筋。
極めて大阪らしい風景である。


 虹の中を飛行機が通過する。まるで飛行機が虹を放出しているよう。

せっかくの虹がはかなく消えてしまう。

(中之島 大阪)


2017年12月23日土曜日

釜のハイファッション

早朝の釜ヶ崎を歩くおじさん

足元には紅白の布が巻かれている。
何も意味がないのでファッションだと思われる。


おじさんは急に自転車を止め、花を触り始めた。

よく見ると頭はかつらであった。

釜ヶ崎は桁違いの大物が多い。

(萩之茶屋 大阪)

2017年12月20日水曜日

小さな幸せ

植え込みから冬の花を採取して上機嫌のおじさん。

人間は身近なもので幸せになれるのである。

(萩之茶屋 大阪)

地下鉄の端

さびれた地下鉄のベンチでメイクをする女子。

(動物園前駅 )


黒一点

地下鉄の女性専用車両に入ってしまった外国人。

あと何駅乗れば男は自分だけということい気づくのだろう。

外国人にはわからないよね、やっぱり。

(動物園前)

2017年12月17日日曜日

雪の撮り方

大野から福井へ戻る途上にある雪の一乗谷へやって来た。
ほとんど白しかない風景である。

雪が美しく降るが雪の撮り方がわからない。
シャッタースピードを変えてみた。これは60分の1秒。

250分の1秒


320分の1秒


500分の1秒。
これがいちばんいい感じ。


 撮り方がわかったところで美しい通りを撮る。

きのうのトークのメンバーで撮ってみる。
一乗谷は桜の時期が特にいいという。また行ってみようと思う。

(一乗谷 福井)


2017年12月16日土曜日

地方の覚悟と開き直り

大野へやってきた。たくさんの「ひとかき運動」が行われたのだろう。
除雪された雪が路肩に積まれている。



本日は、仕事ではない。
大野のSONOUというスペースで「鶴と亀」の小林くんと
「地元を編集する」というテーマでトークをする。

果たしてきてくれるかどうか不安だったが、会場は大入り。
福井市や鯖江市、隣の石川県や滋賀県から来てくれる人も。

ジモコロ編集長の徳谷柿次郎くんも飛び入りで参加してくれた。最後にみんなでパチリ。左、ぼく。真ん中が小林くん。右、柿次郎くん。創作活動について、地方について熱く語り合った。「都会に行きたいけど、しょうがねえ、ここでやるか」と覚悟し「ほんじゃあ、今生きてるこの場所おもしろくしたろうやんけ」と開き直ることが、地域を元気にするのだと。そして、これは組織にもいえることである。新世界、飯山、大野、鯖江、福井・・・それぞれの街が楽しいことやって、「おぬしやりますな」「おぬしもやりますな」とお互いリスペクトしあって、カルチャー群雄割拠な時代が到来すればいいのにな。


今、まさにそうなりつつあるが、まだまだ中央が強いから。






と、打ち上げ会場から宿への道を歩きながら考えたのであった。

ケイくん、SONOUのみなさん、ありがとう。




2017年12月14日木曜日

台湾からの流行

この前掛けスタイルは台湾のライダーたちのスタイル。
おばさんは台湾人だろうか。
それとも、台湾の流行が入ってきているのだろうか。

(文の里 阿倍野)

食べて読む腰つき

いい感じの腰のねじりのおじさん。
食べながらスマホはよくないが、
食べながら週刊誌を読むのはいいような気もする。

(松崎町 大阪)

2017年12月13日水曜日

黒烏龍茶と黒目の服のおじさん


まるで黒烏龍茶と呼応するかのように
サラリーマンが横たわっている。

メガネはずれているがネクタイはずれていないようだ。
忘年会シーズンである。隙が増えるよい時期である。

(天王寺駅)