2018年1月31日水曜日

踊ろうぜ


心斎橋のど真ん中。みんなが空を見上げている。
この日は皆既月食である。しかしながら空は残念ながら曇っている。
このまま空が晴れるまでここで見ていたかったが行かなくてはならない。



RABIRABIのライブがちょうど始まったところだった。
きょうは、ドラムのPikoさんのラストライブ。
RABIRABIはセルフ祭の時に商店街の空き地で爆音でライブしてくれたりと
何かと縁がある。何より音がかっこいい。



日本と世界で年間100本以上のライブをするRABIRABI
もう還暦を超えて体力の限界を感じて引退するPIKOさん。

 いよいよ最後の1曲となった。
一体、何を考えているんだろう。



何も考えていないのかもしれない。



最後の爆発。


会場も大盛り上がり!
ぼくもおっさんながら最前線で汗だく。

 ピコさんの最後の挨拶は
「みんな踊ろうぜ〜」
最後の挨拶でこんなことを言える60代になりたいものだ。



たまたま同じく最前列で踊っていた、セルフ祭の盟友、コブラも半泣き。
コブラがセルフ祭に来たのはRABIRABIのライブがあったから。
今や、コブラはセルフ祭の代表だ。

RABIRABIをセルフ祭に呼んで来たのがRABIRABIの後にDJをしていた
池田社長。社長がセルフ祭の前代表。

そして、RABIRABIにすんごい光をぶちかましてたのが
FLOWER OF LIFEでいっぱい遊んだ平野くん



おつかれ、Pikoさん。ちなみにPikoさんはとしあきさんと呼んでほしいらしい。
Pikoさんは抜けるけど、RABIRABIは続く。
みんな、またRABIRABIで踊ろうぜ。

(西心斎橋 大阪)





2018年1月26日金曜日

これが日本のストリート

「鶴と亀」の小林くんと西成を歩いていると、酔っ払ったおっちゃんが絡んできた。
「お前はどっから来たんや?」「女は好きか、おれは好きや」と一方的にまくし立てる。
まるで見た目はラップバトル。釜ヶ崎はそう、ブロンクスさ。

(萩之茶屋 大阪)

とても寒い日

肌の露出は一切なかった。
この日の大阪は最高気温5度、最低気温0度。

(山王 大阪)

2018年1月24日水曜日

女王の守護神

大阪の女王、上沼恵美子を護るように鎮座するマネキン。

(松崎町 大阪)

選ばれし自転車

強風で自転車が倒れている。



おじさんの自転車だけ奇跡的に倒れていなかった。

(森ノ宮 大阪)

カニと子ども

カニのポスターの方がやや大きい。

(大阪駅)

2018年1月19日金曜日

宝の持ち腐れ

埃が降り積もっていたレクサス。
どれぐらい乗っていないのだろうか

(南青山 東京)

煙を逃す

少しだけ外に出ていた指先であった。

(中之島 大阪)

2018年1月18日木曜日

行き交う視線

飼い主はケータイを見つめ、犬はぼくをじっと見つめる。

(品川 東京)

決定的なゴミの違い

表参道にてホームレスらしき人がゴミ箱を漁って、
拾ったドリンクを味見している。


ゴミ箱に入っているのが缶コーヒーや缶ジュースではなく
ボトルに入った凝ったソフトドリンクであったり、
帽子がMONSTERのノベルティだったり、
やはり、ここ表参道は西成近辺のゴミを漁る人とは違う。

(表参道 東京)

狭い肩身と屋根

歩道橋の下の喫煙スペース。
タバコを吸う人はずいぶん肩身が狭くなった。
ぼくも禁煙していなければきっとここで一服していたはず。

(渋谷 東京)

2018年1月17日水曜日

やるせない放課後

学ランを太鼓にかけて、必死に叩く高校生。
そのエネルギー、部活か勉強に使ってみないか。  

(阿部野 大阪)




2018年1月9日火曜日

大阪らしい新年の迎え方


えべっさん(今宮戎)へやってきた。
あたりには屋台がたくさん。祭りだ祭り。
おっさんがこんな風に見つめながらせんべいを焼いてくれる。





参道はエビスの嵐。
色の洪水。



 おじさんたちは柵となり、ロープとなり、大衆を誘導する。


 毎年ながら社殿の前が巨大賽銭箱と化している。

一体いくらあるのだろうか。
1円を投げても自分の小ささを感じてしまうので
つい大きな金額を投げてしまいたくなる。

金の前に鎮座するえべっさん。
非常に大阪らしい。


お世話になっているクライアントさんの提灯がある。
商売繁盛を祈っておく。

最近はほぼ毎年、今宮戎へ行っている。
ここで、正月ボケも終わってエンジンがかかる。
これが大阪らしい年の迎え方かもしれない。



最後はピカスペースで温まる。
フィリピン人、韓国人、インドネシア人、アメリカ人、
会社の後輩たちが一緒になってわいわい騒ぐ。いい新年の始まりである。

(恵美須 大阪)


2018年1月8日月曜日

祭りの前

今宮戎神社の前を通る。
十日えびす前日。もうすでに屋台の準備にかかっている。

難波の南側から大国町まで屋台だらけ、祭りの前の静けさが漂う。

(大国町 )

2018年1月5日金曜日

Gas Group aka おならオーケストラ


本日はなんばベアーズで、
久しぶりにおならオーケストラ改め Gas Groupのライブ

おならの音量にあわせて、スゴロクのマスを進め、
止まったらそこに書かれてい弁当の具を食べるという趣向。
自分で書いていてもよくわからない。
すべてはリーダーの水内義人くんのアイデアである。


対バンは佐伯誠之助。やっぱりすごい。
対バンさせてもらって光栄である。


2018年1月3日水曜日

釜ヶ崎の食  その2


よりディープな方へと行ってみよう。
まずは沖縄料理の「おかん」。
沖縄出身のこの女将がやっている。
釜ヶ崎のど真ん中でやってきただけあってめちゃくちゃパワフル。



名物は沖縄そば。味はもう沖縄現地の味。
本土の沖縄料理は本土の人間が好む味にあわせているが
これはもうそのまんま。沖縄の名もなき食堂の味である。




中はカウンターが8席ほど。
みんな昼間から飲んでカラオケをしている。


さとうきび畑の仕事がイヤで 15歳の時に沖縄から大阪にきたおっちゃん。
まだ沖縄返還前で当時はパスポートが必要だったと語る。

 歌っているのは沖縄の歌。


カウンターの端ではおばちゃんが泥酔して泣き崩れていて、女将に慰められている。
まだ昼の12時である。


混乱を極める店内で歌われるには「釜ヶ崎人情」。
まだ昼の12時である。



続いて、あいりんセンターの3階にある食堂へ。

 早朝4時ぐらいから開いている。

 朝5時の時点で人が結構いる。

 目当てのかやくご飯は5時半でもう売り切れだった。




仕方がないので、インスタントラーメンといなり寿司のセットを食べた。
これで460円。寝起きでこのボリュームはきつい。頼みすぎた。

かやくごはんを撮影しておかなくてはならず
どうしようと思っていたら、となりの店ではまだあった。

かやくご飯とお味噌汁のセット。味はやさしくおいしい。
何よりこのカウンターの奥行きに驚きだ。
小さな茶碗分しかない。まあこれで事は足りる。


それにしてもこの値段の刻み

釜ヶ崎のソウルフードはだんご汁だ。
ここも早朝から8時ぐらいまでしか開いていない。



味噌汁の中にすいとんのような小麦粉を固めた団子がある。




みんな路上で食べている。
インドのデリーの路上で早朝飲んだチャイととても似た感覚。
旅情が激しい。ここは日本なのだろうか。


究極の釜ヶ崎の食といえば炊き出しである。
まずは四角公園というところで行われている炊き出しに行ってみた。

具も何もない、ただのおかゆ。
食べられるのかと不安だったが、酒粕で味つけられており、とてもうまい。

1杯目を食べながら2杯目の列に並ぶがコツ。
ここは毎日11時から食事が配られる。
一般人でもただ並んで食事をもらうだけなら大丈夫とのこと。



教会でも食料が配布されるとのことで行ってみた。
まずは神父の話を聴く。


みんな黙って聴いている。
信者の人もいれば、食料目当ての人もいる。


1時間ほどの話をきくとパンが数切れもらえた。
隣に座っていたおっちゃんが「キムラヤのパンでおいしいで」と。
確かに、普通にうまかった。



この日は別の場所からも神父が来ていて、
手作りのクッキーとお弁当と巻き寿司までもらった。
これだけ配布されるのはなかなかラッキーとのこと。

もう1つの炊き出しが三角公園の炊き出しである。
行けばすでにかなりの列ができていた。

最後尾はこの札を持つ仕組み。
ぼくも持ってみた。釜ヶ崎のおっちゃんになれたようでうれしかった。

ぼくが並んだ後も列はだんだんとふくらみ500人ぐらいはいただろう。
生活保護の給付金が少なくなってくる月末ほど増えるという。
毎週火曜日と土曜日の昼に行われる。

ご飯の上に野菜たっぷりの味噌汁がぶっかけられている。
ホルモンが数切れあるのが釜ヶ崎風。

もらうとその場ですぐにおっちゃんたちは食っている。


以上、釜ヶ崎の食である。
どれもこれもおいしくて安かった。中には無料のものもある。

釜ヶ崎の飲食店は入れ替わりが激しい。
最近できた店がすぐにつぶれたりする。
高い店だと入れないし、安い店は炊き出しに負ける。
安くてうまい店出ないと生き残れない。
今回紹介したお店はどこも数十年と続いているお店。
だから本当にいい店なのである。

ライトコースは、「やまき」や「マルフク」でホルモンをつまむ、
「難波屋」で飲む、「鍋屋」でがっつり食うあたりがおすすめである。
これなら女性1人でも行けなくはない。
ディープコースは、労働者のリズムにあわせて食事をする1日。
早朝起きて、あいりんセンターの食堂や、だんご汁屋で朝食を摂り、
昼は炊き出しに並んで、夜はホルモンを肴に飲んで近所の安宿に泊まる。
ちょっと女性にはおすすめできないが
男性はできるだけ労働者っぽい格好で行って欲しい。

ここでは紹介していないお店はROADSIDERS' weeklyにまだあるので
興味をそそられた方はぜひご購読いただきたい。
他の記事もとてもおもしろいのでぜひ。